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 静謐の坂
2011.10.26(Wed)
「四角い星の星々には住人がいて
僕の大切な人は皆そこに住んでいる
素敵な夜を過ごし
素晴らしい昼間に帰る
静謐の中に愛と食卓があり
笑い声は耳を閉じていても聞こえてくる
名前を呼び合い
今日を語り合う
美しく盛られた料理は輝いている」

ふいにみた僕の腕には産毛が生えていて
僕は今が本物であることを知る
美しき住人が本物であることを喜びと感じ
眼の前がまぶしいと手のひらを翳す
ポケットからは昨日の声がレコーダーから洩れている
僕は思い出すだけでも精一杯だからこうして残している
声に混じった雨の音だけがこの場で唯一の間違いだ
住人たちを何十人と首から下げて旅する僕の肩は焦げ付き
皮膚は溶けてしまう
ロケットの中の彼等は僕の胸で揺れている
それらが僕の一部になりかけた瞬間
坂の途中で
星は夜に変わる
夕食の匂いに少年たちは坂道を下りてゆく
自転車の四角い車輪に乗って
まばたきをした僕は昨日の五時の時報を住人に知らせる
果たしてレコーダーの産毛はどこにあるのだろう
空気の産毛はどこにあるのだろう
世界の産毛はどこにあるのだろう

元に戻した手のひらに
僕の温かい静謐がある
星々の住人に明日も幸せが訪れますように
僕は記録をし続ける

時報へ
君に五時を知らせます
// 00:40 // 今日の出来事 // Comment(0)
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